「AWSの資格、どれから取ればいい?」。検索して来た方の状況は3つに分かれます。未経験で全体像を知りたい、上位資格を見据えて1つ目を決めたい、廃止された資格を持っている/これから受けるならどうするか。本記事はハブとして3つすべてに1ページで答え、各試験の詳細は個別ピラー記事へ誘導します。
AWS認定は現役12種類。Foundational 2、Associate 5、Professional 3、Specialty 2の4レベル構成です。2024〜2026年にはSpecialty 4資格(DBS / Data Analytics / SAP on AWS / MLS)が廃止されました。代わりにDEA・MLAが新設され、AIP(生成AIデベロッパー プロフェッショナル)も2026年に正式版受験を開始しています。少しの間に構成が大きく入れ替わったエリアです。
私はAWS認定を6つ取り(SAA→DVA→SOA→SAP→DOP→CLFの順)、5年以上の実務経験があります。本記事は、その経験と日英の合格体験記、AWS公式の一次情報を踏まえて、12試験の俯瞰と読者に合う1つの選び方をまとめました。
この記事の構成
AWS認定資格の対策情報は、このハブ記事(全12試験の俯瞰)と、各試験の詳細記事に分けてまとめています。すでに受験する試験が決まっている方は、そちらから読んでいただいても大丈夫です。
レベル | 試験 | 詳細記事 |
|---|---|---|
Foundational | CLF(クラウドプラクティショナー) | |
Foundational | AIF(AIプラクティショナー) | |
Associate | SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト) | |
Associate | SOA(CloudOps Engineer・旧SysOpsアドミニストレーター) | |
Associate | DVA(デベロッパー アソシエイト) | |
Associate | DEA(データエンジニア アソシエイト) | |
Associate | MLA(機械学習エンジニア アソシエイト) | |
Professional | SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル) | |
Professional | DOP(DevOpsエンジニア プロフェッショナル) | |
Professional | AIP(生成AIデベロッパー プロフェッショナル) | |
Specialty | SCS(セキュリティ スペシャリティ) | |
Specialty | ANS(ネットワーキング スペシャリティ) |
この記事では、AWS認定資格全12種類の全体像と、読者に合う1つを選ぶ判断軸をまとめます。
AWS認定資格とは
判断軸の話の前に、まずはAWS認定資格そのものの全体像を押さえておきます。AWS認定資格は、Amazon Web Services(AWS)が公式に提供するクラウドスキルの証明です。受験者の経験と役割に応じて4レベルに分かれています。
レベル | 想定経験 | 試験数 |
|---|---|---|
Foundational(基礎) | クラウドまたはAI/MLの基礎知識 | 2 |
Associate(中級) | 該当領域の実務 1年程度 | 5 |
Professional(上級) | 該当領域の実務 2年以上 | 3 |
Specialty(専門) | 専門領域の実務 3〜5年 | 2 |

各認定の有効期限は3年。期限内に同試験の最新版に再合格するか、上位資格を取得すれば自動再認定されます(AWS公式 再認定ポリシー)。SAA保有者がSAPに合格するとSAAも自動更新、というイメージです。
ここ数年で構成が大きく変わったのはAI/ML領域です。2024年からAIF、MLA、AIPと3資格が追加され、一方でMLS(機械学習 スペシャリティ)など4資格は廃止されました。半年前の情報をそのまま使うとズレるエリアです。本記事は2026年4月時点で受験できる12試験を整理しました。
出典: AWS Training and Certification Blog 2025-10-14
現役12試験の一覧
ここからは具体的なスペックです。受験を検討するとき最初気になる「時間・問題数・受験料・想定経験」を1枚にまとめました。
略称 | 正式名 | レベル | コード | 時間 | 問題数 | 受験料 | 想定経験 | ピラー記事 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CLF | クラウドプラクティショナー | Foundational | CLF-C02 | 90分 | 65問 | 100 USD | クラウド6ヶ月 | |
AIF | AIプラクティショナー | Foundational | AIF-C01 | 90分 | 65問 | 100 USD | AI/ML 6ヶ月 | |
SAA | ソリューションアーキテクト アソシエイト | Associate | SAA-C03 | 130分 | 65問 | 150 USD | AWS実務1年 | |
SOA | CloudOps Engineer Associate(旧SysOps Admin) | Associate | SOA-C03 | 130分 | 65問 | 150 USD | AWS運用1年 | |
DVA | デベロッパー アソシエイト | Associate | DVA-C02 | 130分 | 65問 | 150 USD | AWS開発1年 | |
DEA | データエンジニア アソシエイト | Associate | DEA-C01 | 130分 | 65問 | 150 USD | データ実務2-3年 | |
MLA | 機械学習エンジニア アソシエイト | Associate | MLA-C01 | 130分 | 65問 | 150 USD | ML実務1年 | |
SAP | ソリューションアーキテクト プロフェッショナル | Professional | SAP-C02 | 180分 | 75問 | 300 USD | AWS実務2年 | |
DOP | DevOpsエンジニア プロフェッショナル | Professional | DOP-C02 | 180分 | 75問 | 300 USD | DevOps実務2年 | |
AIP | 生成AIデベロッパー プロフェッショナル | Professional | AIP-C01 | 180分 | 75問 | 300 USD | AI/ML開発1年 | |
SCS | セキュリティ スペシャリティ | Specialty | SCS-C03 | 170分 | 65問 | 300 USD | セキュリティ3〜5年 | |
ANS | ネットワーキング スペシャリティ | Specialty | ANS-C01 | 170分 | 65問 | 300 USD | ネットワーク5年 |
※受験料は税抜の米ドル建てです。日本での受験は消費税が別途加算され、為替で円換算が変動します。100 USDで約16,500円、150 USDで約24,750円、300 USDで約49,500円が2026年4月時点の目安です(出典は各試験のAWS公式ページ。例: SAA公式)。
職種で受ける試験を絞り込む場合の目安は、Foundationalから入る方は CLF か AIF、Associate以上を狙う方は役割に近い1つを選ぶイメージです。詳細は次のセクションで解説します。
レベル別の詳細
ここからは12試験を、Foundational / Associate / Professional / Specialty の順にレベル別で見ていきます。各レベルで「対象読者」と「次のレベルへの繋がり」を中心にまとめました。
Foundational(基礎)2試験
CLFとAIFは、AWSの最初の1つを取るための入口です。
CLF(クラウドプラクティショナー)は、クラウド全般の基礎を扱います。主要サービス・責任共有モデル・料金モデルを横断的に学ぶ試験で、IT未経験者でも30〜60時間で合格できる体験記が多いです。既存ピラーでは「AWS認定の中で最も易しい入門レベル」と紹介しています。
AIF(AIプラクティショナー)は、AI/機械学習/生成AIの基礎を扱います。Bedrockのガードレール機能やRAG(検索拡張生成)など、生成AI固有の用語が問われる試験です。CLFと同じFoundationalですが出題は別領域です。
両者の重複は2割程度。「クラウドの入口」と「AIの入口」で別領域と思っておくのが正確です。
Associate(中級)5試験
Foundationalで入口を押さえたら次がAssociateです。AssociateはAWS実務1年程度の方が狙う層で、役割別に5試験が並んでいます。
SAA(ソリューションアーキテクト)は設計領域。Associateで最も検索ボリュームが大きく(aws saa は月6,600)、Associateの登竜門になっています。
SOA(CloudOps Engineer Associate・旧SysOps Administrator)は運用領域。2025年9月にSysOps AdministratorからCloudOps Engineerに名称変更され、現行コードはSOA-C03です。スペック(130分・65問・150 USD)は旧SOA-C02と同等で、範囲が更新された形です(AWS公式 CloudOps Engineerページ)。「廃止」ではなく「リブランド」なので運用枠として狙えます。
DVA(デベロッパー)は開発領域。Lambda・DynamoDB・API Gatewayなどアプリ寄りのサービスが中心です。
DEA(データエンジニア)は2024年に新設された試験で、DBSとData Analytics – Specialtyの廃止を受けてデータ系の役割を一本化する位置づけになっています。
MLA(機械学習エンジニア)も2024年末の新設で、MLS(2026-03-31廃止)の後継として、モデル構築・訓練・デプロイの実装側を扱います。
DEAとMLAはまだ受験者数が少なく、合格体験記の蓄積も他Associateより薄めです。情報が出揃うまではAWS公式の試験ガイドを軸に対策していく形になります。
Professional(上級)3試験
Associateの次がProfessionalです。AWS実務2年以上の上級者向けで、試験時間180分・75問・300 USDと、Associateからスペックが一段上がります。
SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)は、マルチアカウント設計・大規模移行戦略・複雑な要件対応を扱います。「明らかに一段上」と感じる合格者が多い試験です(既存SAPピラー)。私もSAPは試験中の手応えが薄く、最後までギリギリの感覚で解いた記憶があります。
DOP(DevOpsエンジニア プロフェッショナル)は、自動化・CI/CD・IaC(Infrastructure as Code)を扱います。既存DOPピラーでは「Professional最難関クラス。落ちたと思いながら合格する人が多い」と紹介しています。
AIP(生成AIデベロッパー プロフェッショナル)は、試験コードがAIP-C01で、AssociateではなくProfessional区分です。Bedrock・RAG・vector DB・Bedrock AgentCoreなど生成AI開発の上位スキルが問われます。2026年3月にbetaが終了し、現在は正式版の受験登録がopenしています(AWS公式 Generative AI Developerページ)。
一部の解説記事でAIPを「Associate」と書いている例がありますが、AWS公式の正式区分はProfessionalです。本記事はAWS公式の表記に従います。
Specialty(専門)2試験
2024〜2026年の整理で、現役のSpecialtyはSCSとANSの2つに絞られました。
SCS(セキュリティ スペシャリティ)は、2025年12月にSCS-C02からSCS-C03へ移行しています。更新点は、生成AI・MLセキュリティの強化と、Detection / Incident Responseのドメイン独立化です(前述のAI cert blogが出典)。
ANS(ネットワーキング スペシャリティ)は、ハイブリッドネットワーク・Direct Connect・大規模VPC設計が中心です。検索ボリュームは「aws ネットワーク 資格」で月90と低めながら、ネットワーク実務者の終着点として存在感があります。英語圏のコミュニティでは「AWS最難関」と評する声が一定数あり、Specialtyの中でも別格扱いです(既存AIPピラー経由のPluralsight引用)。
廃止された4つのSpecialtyについては次のセクションで詳しくまとめます。
廃止された4資格と後継対応
ここまでが現役12試験の話です。次は、2024〜2026年にAWSが廃止した4つのSpecialtyと、その後継についてまとめます。検索すると古い情報が多く、誤った受験計画につながりやすい領域なので、AWS公式blogの一次情報をもとに整理しました。
廃止資格 | 廃止日(最終受験日) | 後継 |
|---|---|---|
Database – Specialty(DBS) | 2024-04-29 | DEA(データエンジニア アソシエイト) |
Data Analytics – Specialty | 2024-04-08 | DEA |
SAP on AWS – Specialty | 2024-04-29 | (後継なし) |
Machine Learning – Specialty(MLS) | 2026-03-31 | MLA + AIF + DEA + AIP(4資格に分割吸収) |

廃止の理由はAWSが公式に説明しています。Specialtyの数を減らし、Foundational / Associate / Professionalの3階層を厚くするという方針転換です。
出典: AWS Certification retirements and launches blog 2024-01
ここで読者の状況によって気になる点が分かれます。
すでに廃止資格を持っている場合
廃止後も取得日から3年間は有効 です。慌てて受け直す必要はありません。3年経過時点で同等の現役資格(DBS→DEA、MLS→MLA・AIPなど)へ切り替える流れになります。
これから受けようとしていた場合
廃止資格は新規受験ができず、試験予約のページからも消えています。本記事執筆時点(2026年4月)でMLSの最終受験日(2026-03-31)はすでに過ぎているため、MLSはもう受けられません。
Reddit r/AWSCertificationsの「MLS最終受験」スレッドでは、後継のMLAやAIPに切り替える人のコメントが並んでいます。「ML Specialtyは現代の必須要素(Bedrock・RAG・本番パイプライン)が手薄になり、新しい役割ベース体系に置き換えられた」という解説コメントもありました。
出典: Reddit: Last Chance to Get AWS Machine Learning Specialty
SAP on AWS – Specialtyだけ後継がない
AWSはSAPワークロード固有の認定を廃止しましたが、後継認定の発表はありません。AWS認定全体の枠組みでカバーする扱いです。
ちなみに私自身は、廃止された4資格はどれも受けないままここまで来ました。Specialtyに進むタイミングが合わず、後継のDEA・MLA・AIPに置き換わった形です。
いま「機械学習やデータベースのSpecialtyを取りたい」と検索した方は、廃止情報を踏まえてDEA・MLA・AIPのどれを選ぶか再検討しましょう。
経験別・目的別ロードマップ
廃止資格の整理が終わったので、ここから「次にどれを取るか」を考える段に入ります。AWS公式は認定パスのPDFを公開しており、本記事ではそのPDFをベースに役割別のルートを整理しました。
ルート | 順序 |
|---|---|
未経験 | CLF → SAA → 興味のある領域へ |
IT経験あり、AWS未経験 | SAA → SOA / DVA → SAP / DOP |
AI/ML志向 | CLF(任意)→ AIF → MLA → AIP |
開発者 | CLF → SAA → DVA → DOP |
運用 / DevOps志向 | CLF → SAA → SOA → DOP |
データ基盤志向 | CLF → SAA → DEA → SAP |
セキュリティ志向 | CLF → SAA → SCS |
ネットワーク志向 | CLF → SAA → ANS |

ロードマップで判断が割れるのは「CLFを最初に取るべきか、飛ばしてもいいか」という問いです。Reddit r/AWSCertificationsには、IT経験者向けに2種類の意見が並びます。1つ目は「SAAから始めた方がいい。CLFは経験者に簡単すぎる」、2つ目は「CLFを最初に取って50%割引バウチャーを次の試験に使うとお得」というもの。状況で答えが変わる問いです。
出典: Reddit: Which AWS Certification to start with?
私はSAA→DVA→SOA→SAP→DOPの順で取り、CLFは最後でした。実務経験ありでCLFを後回しにしても合格できましたが、振り返るとCLFを最初に取っておけばAWSの体系化が早かったと感じます。
CLFを最初に取るメリットは2つあります。1つ目はAWS全体像のマップを最初の段階で手に入れられること。2つ目は、合格後に次回受験で50%割引バウチャー を付与されることです(任意の試験で使えます)。SAAの150 USDが75 USDになるイメージで、未経験で時間のかかりそうな方ほど有効に使えます。
逆にIT経験者なら、CLFをスキップしてSAAから受ける方が時間効率の良いケースもあります。「全部取るべき?」への答えは「必要なし」。職種に合わせて2〜3資格で実用上は十分です。
AIPを目指す人への補足です。AIPはProfessionalなので、AIFから直接飛ぶのは負荷が高め。AIF→MLA(実装側のAssociate)→AIP の順で実務経験を積むルートを推奨します。
AWS認定資格の難易度ランキング
受験順序が見えてきたところで、次に気になるのは「で、それぞれどれくらい難しいの?」です。前提として、AWSは合格率を公表していません(AWS公式FAQで明記)。検索結果の「推定60%」「約70%」といった数値には根拠がないので本記事では使いません。代わりに、9つの公開済みピラー記事と日英の合格体験記、Redditから集約した「肌感のランキング」をまとめます。
グループ | 試験 | 体感の難易度 |
|---|---|---|
易 | CLF / AIF | Foundationalで取り組みやすい |
中 | SAA / DVA | Associateで対策しやすい |
やや難 | SOA / DEA / MLA | Associateだが経験依存が大きい |
難 | SAP / DOP / AIP | Professionalは3つとも最難関級 |
別格 | SCS / ANS | 領域依存。ANSは特に難しいと言われる |
特にProfessionalの3資格は合格者の肌感が割れる分野です。既存SAPピラーは「SAP > DOP」のランキングを示し、既存DOPピラーでは「DOPはProfessional最難関クラス」と紹介。既存AIPピラーでは「AWS最難関級の1つ。ANS以外で最も難しい」と書いています。受ける順番や得意領域で印象は変わるという理解の方が実態に近く、本記事では「Professional 3資格は団子状態」と整理しました。
Associateの中ではSOAが意外と難しい試験です。既存SOAピラーで参照しているnokonokonetwork.comの30件分析では、回答者の約60%がSOAを「難しい」と評価しました(SAAは約40%、DVA約35%)。「正解を1つに絞れない」設問が多く、運用実務なしだと判断軸を作りづらいのが理由です。
DVAは振れ幅が大きい試験です。Lambda・DynamoDBを業務で書いている方には「SAAより楽」、運用寄りの方には「想定より時間がかかった」と感想が分かれます(既存DVAピラー)。
合格率の数値ではなく、模擬試験で80%を安定して取れる を判断軸にした方が確実です。
AWS認定資格を取得するメリット
難易度の話の後で、改めて「取って何が変わるか」を整理します。エンジニアの転職市場でAWS認定の評価が上がっているのは事実です。米国のAWS認定保有者の平均年収レポートでは、Professionalレベル保有者の年収中央値が高めに出ています。AWS認定は転職市場で評価されやすい傾向があります。
出典: Skillsoft: Highest-Paying AWS Certifications
ただし「資格=即戦力」ではありません。資格は実務スキルの代替 ではなく 証明 で、実務経験と組み合わせて初めて市場価値につながります。「資格だけ持っていて手は動かない」状態は面接や案件アサインの現場で通用しません。
私の実感では、業務委託の書類選考で「AWSを体系的に学んでいる」と評価されたことが何度かありました。資格そのものより、学ぶ意思と継続力を客観的に示せた点で効いた気がします。
副次的なメリットも書いておきます。CLFに合格すると次回受験の50%割引バウチャー を付与されます。任意のAWS認定で使えるので、SAAでもAIFでも好きな試験に充てられます。CLF→SAAの王道ルートではSAAの150 USDが75 USDになる計算で、未経験者ほど効果が大きいです。バウチャー仕様は時期で変わるため、受験前にAWS Skill Builderで最新の特典を確認しておきましょう。
取得時に知っておきたいこと
最後に、計画段階で見落とすと後で困りやすい4つの観点を整理します。
3年期限と再認定
各認定は3年で失効します。期限内に同試験の最新版に再合格するか、上位資格に合格すれば自動再認定されます(AWS公式 再認定ポリシー)。SAA保有者がSAPで合格するとSAAも自動更新、というイメージです。「次の資格を狙っているうちに自然と更新される」設計になっています。
受験料の累積
12資格を全部取ると受験料合計は2,450 USDになります。内訳: Foundational 2 × 100 + Associate 5 × 150 + Professional 3 × 300 + Specialty 2 × 300。日本円にして約40万円で、これに教材費と再受験リスクも加わります。50%割引バウチャーを使っても、全部取りは時間とお金両面で重い投資です。職種に合った2〜3資格で実用上は十分でしょう。
言語と試験コードの落とし穴
全試験に日本語版がありますが、翻訳がぎこちない問題もあります。画面上で英語原文に切り替えできるので、設問の意味が取りにくいときは活用してください。もう1つ、試験コードは現行版を必ず確認しましょう。SCSはC03、SOAもC03が現行で、旧版のC02はすでに受験できません。
試験形式と再受験
ピアソンVUE試験会場とオンライン受験(自宅)の2形式が選べます。オンラインは身分証チェックや机の片付けが厳格で、慣れないと負荷が高めです。不合格でも14日後から再受験できますが、受験料は毎回かかります。
最後に、複数資格を続けて取ろうとしている方へ1つだけ。私はSAPの試験会場を出たとき、『もう受けたくない』と思いました。長時間頭を使うのは疲れる、お金もかかる、平日に時間給を取るのも面倒だったからです。実際にはその後DOPとCLFを受けて合計6つになりましたが、当時の感覚は今も残っています。複数資格を計画的に取るなら、こうした受験コスト(時間・気力・有休)を最初から織り込んでおくと無理なく続きます。
よくある質問
ここまでで12試験の俯瞰、廃止資格、受験順序、難易度、メリット、注意点と一通り見てきました。最後に、検索やSNSでよく寄せられる質問を7つまとめます。
Q1. 12資格全部取る必要はありますか?
必要ありません。職種に合った2〜3資格で実用上は十分です。「どれを取るべきか」は前述の「経験別・目的別ロードマップ」を参考にしてください。
Q2. 廃止資格を持っている場合はどうなりますか?
取得日から3年間は有効です。期限内は失効しません。期限後は廃止資格そのものを再受験できないので、後継の現役資格(DBS→DEA、MLS→MLA・AIPなど)に切り替えます。
Q3. CLFを飛ばしてSAAから受けてもいいですか?
可能です。IT経験者はSAAから直接受験するケースも多いです。CLF合格時の50%割引バウチャー(次回受験で使用可・任意試験)も判断材料になります。基礎に不安があるならCLFを先に取るのが安全策です。
Q4. 試験は日本語で受けられますか?
全試験で日本語に対応。画面上で英語原文に切り替えできるので、翻訳が読みにくい問題は併用すると安心です。
Q5. 受験料は税込ですか?
税抜の米ドル建てです。日本での受験は消費税が別途加算され、為替で円換算は変動します。
Q6. 試験はどこで受けられますか?
ピアソンVUEの試験会場かオンライン(自宅受験)です。オンラインは身分証チェックと机の片付けが厳格なので、初回は早めに環境テストをしておくのがおすすめです。
Q7. 不合格になったら再受験できますか?
14日後から再受験できます。回数制限はありませんが、毎回受験料がかかります。スコアレポートでドメイン別の弱点がわかるので、そこを集中補強してから再挑戦してください。
次に読む記事
経験レベルと目的に応じて、各試験の詳細記事に進んでください。
- 未経験から始める方 → CLF(クラウドプラクティショナー)完全ガイド
- IT経験者の最初の1つ → SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)完全ガイド
- 設計の上位資格 → SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)完全ガイド
- AI/MLの入口 → AIF(AIプラクティショナー)完全ガイド
- 生成AI開発の上位資格 → AIP(生成AIデベロッパー プロフェッショナル)完全ガイド
- セキュリティ特化 → SCS(セキュリティ スペシャリティ)完全ガイド
- DevOps領域 → DOP(DevOpsエンジニア プロフェッショナル)完全ガイド
- 開発者向け → DVA(デベロッパー アソシエイト)完全ガイド
- 運用領域(旧SysOps Administrator)→ SOA(CloudOps Engineer Associate)完全ガイド
Speed Study編集部
AWS認定資格の学習をサポートするSpeed Study公式編集部です。