AWS試験対策 AIP AWS 資格試験

AWS AIP完全ガイド|試験概要・難易度・勉強法

10分
AWS AIP完全ガイド|試験概要・難易度・勉強法

生成AIを使った開発が当たり前になりつつある今、「次に何の資格を取るべきか」と考えているエンジニアは多いはずです。AWS AIP(生成AIデベロッパー プロフェッショナル)は、まさにその答えになる資格です。Amazon Bedrock(AWSの生成AIサービス)を中心に、生成AIを本番環境に実装する力を問います。

私はAWSインフラを専門にしてきたエンジニアですが、直近の案件でClaude Codeを使い始めて「インフラだけでは足りない」と痛感しました。生成AIが実務を変えています。その波に乗るべくAIPへの挑戦を決めました。

この記事では、AIPの全体像を1ページにまとめています。

AIP対策記事の一覧

AIP(生成AIデベロッパー プロフェッショナル)の対策情報は、この記事(全体像)と2本の詳細記事に分けてまとめています。すでに知りたいことが決まっている方は、そちらから読んでいただいても大丈夫です。

テーマ

詳細記事

勉強の進め方・教材・ハンズオン戦略

AIPの勉強方法(近日公開)

難易度・他資格との比較・合格者の声

AIPの難易度

AWS資格を初めて取る方は → CLF(クラウドプラクティショナー)完全ガイド インフラ設計の上位資格は → SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)完全ガイド

AIPとは — AIFとの違い

AWS認定AI資格の比較(AIF vs AIP)

最初に整理しておくべきことがあります。AWSのAI系資格には「AIF」と「AIP」の2つがあり、名前が似ていて混同しやすいです。

AIF(AIプラクティショナー)はFoundationalレベルで、AIの基礎知識を広く浅く問う試験。対してAIP(生成AIデベロッパー プロフェッショナル)はProfessionalレベルで、Amazon Bedrockを使って本番環境グレードの生成AIを構築・デプロイできるかを問います。

項目

AIF(AIプラクティショナー)

AIP(生成AIデベロッパー)

レベル

Foundational

Professional

問題数

85問(採点対象65問 + 非採点20問)

75問(採点対象65問 + 非採点10問)

試験時間

90分

180分

合格点

700/1000

750/1000

推奨経験

AI/ML 6ヶ月

AWS 2年+ / GenAI 1年

核心

AI/MLの基礎理解

Bedrockで生成AIを本番実装

受験料

$75 USD

$300 USD

出典: AWS公式 AIPページ / AWS公式 AIFページ

AIFが「AIの基礎を広く知っているか」を確認する試験なのに対し、AIPは「Bedrockを使って本番環境の生成AIを設計・実装できるか」を問います。名前は似ていますが、求められるスキルの深さがまったく違います。

私はAIFを先に取るべきか迷いましたが、Professional試験への直接挑戦を選びました。AWSの基盤は固まっているので、AI/ML部分を集中的に学べばいいと判断したからです。

試験概要

AIPがどんな資格かわかったところで、試験の基本スペックを確認します。

項目

内容

試験コード

AIP-C01

正式名称

AWS Certified Generative AI Developer - Professional

問題数

75問(採点対象65問 + 非採点10問)

試験時間

180分(1問あたり約2.4分)

合格スコア

750/1000

受験料

$300 USD

配信

Pearson VUE(テストセンター or オンライン)

対応言語

英語、日本語、韓国語、中国語(簡体字)

有効期限

3年

推奨経験

AWS本番アプリ構築2年+ / GenAI実装1年

出典: AWS公式 / 試験ガイドPDF

SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)と同じ180分ですが、1問あたり2.4分あるのでSAAの2分より余裕があるように見えます。ただし問題文が長いので体感としてはタイトです。

CLF/SAA/SAPにない新しい出題形式

もう1つ押さえておきたいのが出題形式です。AIPには従来のAWS認定試験にない形式が2つあります。

  • 並べ替え — 3〜5つの手順を正しい順序に並べる
  • 内容一致 — 3〜7つのプロンプトと答えを対応させる

択一選択・複数選択に加えて、この2形式が出ます。「知っている」だけでは解けず、「プロセスを理解している」ことが求められる形式です。

採点対象外10問

75問のうち65問が採点対象。残り10問は将来の出題のための検証用で、どれが対象外かは試験中にわかりません。全問真剣に解く必要があります。

5つの出題分野

試験の中身をもう少し掘り下げます。出題は5つの分野に分かれています(試験ガイドPDF)。

#

分野

配点

D1

基盤モデルの統合、データ管理、コンプライアンス

31%

D2

実装と統合

26%

D3

AIの安全性、セキュリティ、ガバナンス

20%

D4

GenAIアプリケーションの運用効率と最適化

12%

D5

テスト、検証、トラブルシューティング

11%

AIP-C01 5分野の配点比率

D1とD2で57% 。基盤モデルの統合と実装だけで過半数を占めます。

各分野で何が問われるかを簡単に整理します。

D1(31%): FM統合・データ管理 — RAG(検索拡張生成)の設計、ベクターストアの構築、プロンプトエンジニアリング。試験の最重量分野で、ここがヤマです。Amazon Bedrock Knowledge Basesを使ったRAGパイプラインの設計が中心になります。

D2(26%): 実装と統合 — エージェンティックAIの実装、モデルデプロイ、API統合。Bedrock AgentsやConverse APIの使い分けが出題の中心です。

D3(20%): 安全性・ガバナンス — Bedrock Guardrailsによる入出力制御、データセキュリティ、責任あるAIの実装。ハルシネーション防止やPII検出の設計が含まれます。

残りのD4(12%)はコスト最適化やモニタリング、D5(11%)はモデル評価とトラブルシューティング。配点は小さいですが、合格ラインが750点と高いので捨てるわけにはいきません。

SAPが「複数のAWSサービスを組み合わせた設計力」を問うのに対し、AIPは「Bedrockを中心とした生成AIアーキテクチャの設計・実装力」を問います。試験の軸が根本的に異なります。

各分野の難しさや対策の詳細は難易度の記事で解説しています。

難易度

分野構成がわかったところで、次に気になるのは「どのくらい難しいのか」です。

結論から言うと、AWS最難関級の一つ です。英語圏のレビューでは「ANS(ネットワーキング スペシャリティ)以外で最も難しいAWS試験」という評価があります(Pluralsight)。

なぜ最難関かというと、合格者のスコアを見ればわかります。760点、763点、766点(Reddit r/AWSCertificationsの複数スレッドより)。合格ラインの750点をわずかに超えるケースが目立ち、800点台すら珍しい試験です。

私はSAPを受けたとき「4つの選択肢がどれも正解に見える」という経験をしました。AIPでも同じことが起きると覚悟しています。加えて180分の集中力維持はSAPで一度やっているので、体力面の見通しは立っています。

英語圏では経験豊富なエンジニアでも不合格になった例が報告されています。詳しくは難易度の記事をご覧ください。

教材によって難易度に大きな差があります。詳しくは勉強方法の記事をご覧ください。

難易度の詳細・他資格との比較・合格者の声はAIPの難易度で解説しています。

勉強方法の概要

難易度がわかったところで、具体的にどう勉強するか。英語圏の合格者の戦略を統合すると、3ステップに集約されます。

  1. 基礎固め : Udemyコース(Frank Kane + Stephane Maarek)でBedrockとRAGの全体像を掴む
  2. 模擬試験 : AWS Skill Builderの公式模擬で実力を測る。本番に最も近い難易度
  3. ハンズオン : RAGアプリケーションをend-to-endで実際に構築する
AIP合格者の3ステップ学習ルート

SAPのときは問題集だけで通用しましたが、AIPだとハンズオンなしでは厳しそうだと感じています。合格者の声を読むほど、実際に手を動かした人が受かっている印象です。

勉強時間の目安は、AWS経験者で40〜70時間、AWS未経験からだと3ヶ月程度です(Reddit r/AWSCertificationsの合格者データを統合)。

模擬試験で自分の実力を測ることが大切です。具体的な判定基準は勉強方法の記事をご覧ください。

ただし、スコアを上げるための学習法にコツがあります。正解を暗記するのではなく「なぜ他の選択肢がダメか」を理解すること。不正解の理由まで掘り下げることで、初見の問題にも応用が利くようになります。

それでも2択で迷う場面は出てきます。そのときの判断原則があります。詳しくは勉強方法の記事をご覧ください。

具体的な学習ステップ・教材の使い分け・ハンズオン戦略はAIPの勉強方法(近日公開)で詳しく解説しています。

おすすめ教材

勉強法の方向性が見えたら、次は教材選びです。正直、教材は選べるほど種類がありません。新設試験の宿命ですが、逆に言えば「何を使えばいいか」で迷う時間は短くて済みます。

種類

教材

料金

特徴

模擬試験

AWS Skill Builder Official Practice Question Set(英語)

無料

本番に最も近い。まずこれから

模擬試験

AWS Skill Builder Official Pretest(75問・英語)

サブスク($29/月)

本番と同形式・同難度

動画コース

Frank Kane + Stephane Maarek(Udemy・英語)

¥1,500〜¥4,800

22時間。基礎固め。セール時が狙い目

学習プラン

AWS Skill Builder Exam Prep Plan(英語)

一部無料

16コース・14時間43分

問題集

Skillcertpro(英語)

$20以下

Reddit合格者の推奨多数

出典: AWS Skill Builder / Reddit r/AWSCertifications

Skill Builderの無料模擬試験(Official Practice Question Set)は全受験者が最初に解くべき教材です。本番の難易度に最も近いと複数の合格者が評価しています。

1点注意があります。TutorialsDojo のAIP問題集については、Redditで「SageMakerに偏りすぎていてBedrock中心の本番とずれる」という報告が複数あります。AIPの中心はBedrockです。

教材の詳しい比較と使い分けはAIPの勉強方法(近日公開)をご覧ください。

合格後のキャリア価値

ここまで試験の話をしてきましたが、「そもそもAIPを取る意味があるのか」という視点も大事です。

AIPが証明するのは「概念実証の枠を超えて、本番環境グレードの生成AIソリューションを構築できる能力」です(AWS公式)。

Bedrock導入企業が急増している今、生成AIを「安全に本番環境で動かせる」エンジニアの需要はそれに追いついていません。AIPはその実装力を証明するProfessionalレベルの資格です。

だからこそ、取得者がまだ少ない今の先行者優位は大きいです。数年後に取得者が増えてからでは差別化の効果は薄れます。

私は「インフラ+生成AI」の両軸で提案できるエンジニアになりたいと考えています。AIPを取得できれば、生成AI案件の提案で説得力が増すはずです。

よくある質問

AIPとAIFどちらを先に受けるべき?

AIF→AIPが王道です。ただしAWSの基盤資格を複数持っている方はAIFを飛ばしても問題ありません。AWSの基礎が固まっていれば、AI/ML部分の学習に集中できます。

何問正解で合格?

750/1000。採点対象は75問中65問。残り10問は検証用で識別できません。

勉強時間はどのくらい?

AWS経験者で40〜70時間、未経験者で3ヶ月が目安です。詳しくは勉強方法の記事(近日公開)をご覧ください。

日本語で受験できる?

はい。日本語に対応しています。翻訳が不明瞭な場合は画面上で英語原文を表示可能です。なお英語圏の合格者からは「日本語版の翻訳品質に問題がある」との報告もあるので、英語での学習を並行しておくと安心です。

SAPとAIPどちらが難しい?

個人差が大きいです。「AIPの方が難しい」という声もあれば「SAP/ANSほどではない」という声もあります。方向性が異なる試験なので単純比較は難しいですが、AWS経験だけでは足りず生成AI固有の知識も必要な分、AIPの方がカバー範囲は広いとも言えます。詳しくは難易度の記事をご覧ください。

Beta版の教材はGA版に使える?

はい。出題範囲は同じです。Beta版は85問・205分でしたが、GA版は75問・180分に変更されています。問題の傾向や分野配点は変わりません。

実務経験なしでも合格できる?

厳しいです。Bedrockのハンズオン経験が合否を分けます。RedditではAWS歴5年以上のエンジニアが不合格になった例もあり、座学だけでは通用しません。最低でもRAGアプリケーションを1つ構築してから受験することを推奨します。


この記事を書いた人 — スピードスタディ編集部。AWS認定6資格(CLF/SAA/SOA/DVA/SAP/DOP)を保有するエンジニアが、AWS資格対策の学習プラットフォーム「スピードスタディ」を開発・運営しています。

記事内の試験情報はAWS公式ドキュメントに基づいています。最新情報はAWS公式の認定ページでご確認ください。

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#AIP #AWS #資格試験
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Speed Study編集部

AWS認定資格の学習をサポートするSpeed Study公式編集部です。

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